Categories: 延岡の百物語

其の十七 「バックモニターの女」

その日私はいつもの様に仕事を終え
 
帰り支度を始めたのですがどうにも落ち着かない、
 
観音開きの後部ドアが何故か気になるのです、
 
『ん?何かなぁ?』と思いながらも片付けしてましたが
 
何とも変な間でした、
 
『こんな夜は気を付けて帰らないとね!』
 
と言い聞かせ運転席に座りました、
 
エンジンを掛けてバックギアを入れたんですが
 
何とバックモニターの中には
 
 
手を合わせた女の人が立っていました。
 
今思い出してもゾッとする瞬間でした。

のべおかん

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のべおかん